ふくろうのゲームレビュー

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俺の屍を越えてゆけ(psvita/ゲームアーカイブス版)


俺の屍を越えてゆけpsvita/ゲームアーカイブス版)のレビューです。

パッケージとタイトルのインパクトが強く、ゲーム性もかなりユニークですが、総じて、人によってかなり評価が分かれるゲームかなと感じました。

今回は、最後の方にこのゲームの私が実際に行った攻略法と本当に攻略に役立つであろう厳選した情報(私が騙されたところ)を記載しています。

クリア済みの方、どうしても攻略に詰まってしまった方、(途中で飽きてしまったが)とりあえずクリアしたい方のみ閲覧してください。

なお、この記事はゲームアーカイブス版(リメイク版)のレビューです。ps版等には妥当しない部分もあるためご注意ください。

 

 

評価(5段階)

ストーリー ☆☆

システム  ☆☆☆☆☆

作りこみ  ☆☆☆☆

BGM      ☆☆☆

難易度   ☆☆☆☆(設定による)

総合    ☆☆☆


面白かった点

・ストーリー上で、敵側の事情、動機等については、このゲームにおける独自の設定やゲーム性が活かされており、十分に練られていて面白いと感じた。

・パーティーメンバーが最長でも2年前後で寿命を迎える(十数回ダンジョンを探索したら使えなくなる)というこのゲーム独自の設定により、他のRPGとは全く違った遊び方が楽しめる。

・ダンジョン探索については風来のシレン等のローグライクに近く、戦闘や装備はドラクエ等一般的なRPGと同じであり(攻撃や魔法等があったり装備の売買ができたり)、パーティーの強化はダビスタのように子作りを繰り返すことで強い個体を作ることによる、といった具合に1つのゲームで複数のジャンルの要素が楽しめる。

・メンバーに最大8種の職種の中から職業を設定することができ、職業それぞれに固有の攻撃方法、必殺技が用意されており、攻略の幅が広がっていて良かった。

・フルボイスであったり、大事なシーンではアニメが用意されていたりと豪華である。

・ダンジョンの数は少ないものの、中身はしっかりと作られており、ダンジョン毎に異なるギミックが設定されていた点も良かった。

・敵についても、雑魚敵を含め、見た目や技のバリエーションが豊であり、凝っている。

・メインとなるダンジョン探索と子作り以外にも絵画収集等複数の要素があり、全体的にゲームとして充実している。

・特にラスボスのBGMが、ゲーム中何度も聞くことになるBGMのアレンジになっており、アツかった。

 

イマイチだった点

・このゲームは上述のようにローグライク或いは育成ゲームに近く、典型的なやり込みゲーであるため、ストーリーについてはおまけ感が強いという印象を受けた。実際、「呪いをかけた敵を倒す」以上の展開はなく、また、RPGといっても冒険譚ではないため、ドラクエ等一般的なRPGで見られる、冒険の行く先々で起こる新たなイベントのようなものは一切ない(例えば、魔王を倒すための勇者の剣を手に入れるために…という展開もない)。そのため、一般的なRPGを期待しているとかなり肩透かしを食らうかもしれない。

・悪く言えば、同じダンジョンを何度も周回し、地道に雑魚敵を倒し、前の個体より若干強い個体を作る作業の繰り返しであり、だんだん作業ゲーと化してくる(これが好きな人な人ももちろんいるだろうが)。

・一番の問題は、上記のようなゲーム性であるにもかかわらず、とにかくクリアまでにかかる時間が長いことである。難易度や遊び方にもよるが、最も易しい難易度でも軽く5,60時間は超えると思われる。つまり、5,60時間以上ストーリーがほぼ進行しない状態で延々と同じ作業をひたすら繰り返さなければならない。

・加えて、寿命システムによりパーティーメンバーは2年前後(リアルタイムで1時間もないか)で新たなメンバーに入れ替わる上に、もれなく無個性であるから、「特定のキャラに思い入れがあるからやり込みたい」といった気持ちにもならない。普段RPGをやり込むタイプの人でも好みが分かれるかと思われる。

・ダンジョンには、他のローグライクでよくある、ダンジョン入口から中間地点までのワープが(1つのダンジョンを除いて)無いため、毎回必ず経験値の少ない弱い雑魚敵がいるエリアを通り、戦闘しなければならない(ゲーム後半になれば一定時間敵の数が半減する魔法等はあるものの)。同じダンジョンを何度も探索する周回ゲーであるだけに、かなり不便に感じた。

・その他、ゲーム全体を通じて、難易度を上げてやろう、クリアまでの時間を長くしてやろうという意図が透けて見えた点が残念だった(どんなに大量に経験値を獲得しても1回の戦闘で1段階しかレベルが上がらない、ダンジョン探索の制限時間がやたら短い等)。

 

総評

ゲーム性がユニークで面白く、最初のうちは楽しかったのですが、いかんせんクリアまでの道のりが長く、延々と同じことの繰り返しを強いられるため、途中からだんだんと飽きてきてしまい、義務感でクリアすることになってしまったのが残念でした。

もっとも、クリアまでも道のりが長い分、クリア時の達成感は強く、やり込みゲーや高難易度ゲー(一概に難しいと言っていいかは疑問ですが)が好きな人にはオススメです!

 

ここまで本記事を読んでいただきましてありがとうございました。

本記事がこれからこのゲームを遊ぼうか迷っている方の一助となれば幸いです!

 

 

攻略法

以下では私が実際に行った攻略法と本当に攻略に役立つであろう厳選した情報(私が騙されたところ)を記載しています。

クリア済みの方、どうしても攻略に詰まってしまった方、(途中で飽きてしまったが)とりあえずクリアしたい方のみ閲覧してください。

下記攻略法もpsvitaでプレイしたゲームアーカイブス版(リメイク版)の攻略法であり、ps版等には必ずしも妥当しないことに注意してください。

また、筆者は「髪」を半分くらい討伐したところで難易度を「どっぷり」から「あっさり」に変更したため、ラスボスの攻略法のみ「あっさり」の攻略法であることに注意してください。

なお、筆者は基本的に、剣2、弓2の構成になるようにしていました。

 

・朱ノ首輪のドロップは完全ランダムではなく、一定の条件を満たさないと絶対にドロップしません(条件を満たした上での確率ドロップです)。

・朱ノ首輪や七光の親玉は取っておいてもいいことはなく、使う機会も基本ないので全部売って大丈夫です。

・刀屋について、中盤で大金をはたいて刀を作っても、後ですぐにより強い刀を店で買えるようになるためゴミになってしまいます。また、終盤もラスボスを倒せるレベルになると、店で買える最強剣持ちの剣士2人の源太両断斬の併せ技でダメージがカンスト(9999)するため(難易度あっさりでのプレイ)、刀屋の刀は不要です。

効率を考えるなら刀を作るお金を復興に回した方が得策かと思います。

(注:カンストについて、検証してないため誤りかもしれないが、おそらく表示上だけでなく内部でも9999が上限処理なのではないかと思われる)

・ある攻略サイトでは剣士は下位互換なので使うことはないといった記述がされていましたが、剣士は前述した源太両断斬(1体に大ダメージを与える)や、〇〇燕返し(一定確率で自動的にラスボスを含む敵の通常攻撃を無効にし反撃する)を覚えるため個人的にはオススメです。特にボス戦でかなり役立ちます。

・各ダンジョンのボス攻略について、ドラクエならスクルトで防御力を上げるところですが、このゲームでは味方もかなり回避してくれるため、1ターン目に3人くらいで陽炎(回避アップ)を使い、攻撃力アップも使えば戦闘を楽にできるかと思います。

・複数の攻略サイトで変身後のラスボスの体力が1万であると書かれていますが、これはリメイク前の情報で、リメイク版は1万6千です。

・ラスボスの攻略法としては、変身前は源太両断斬の2人併せ+誰か1人攻撃で撃破。変身後は源太両断斬の2人併せ×2で撃破が簡単かつ確実かと思います(筆者は後述の通りミスって違う倒し方をしました)。

 

・ラスボス戦で当主(隊長)1人になると、ラスボスの術攻撃が確定で輪の火か業の火(いずれも弱い全体攻撃)になり、たまに体力とmpを回復しつつ、チクチク通常攻撃や七天爆で攻撃していたら、そこそこ時間はかかったものの倒せました。バグでしょうか?

他の攻略サイトで紹介されておらず、再現性があるかも分からないため参考までに。

検証が好きな方がこれを見ていたら是非検証お願いします。

 

筆者は変身後のラスボスの体力が1万だと思い込んで、源太両断斬2人併せを1発打って勝った気でいたので回復を怠ったところ、ラスボスが死なず逆に当主以外が倒されたのでリセットしようかと思ったのですが、上記の仕様(バグ?)によりなぜか勝てました。
いい思い出になりました。
みなさまはくれぐれもご注意下さい。