ふくろうのゲームレビュー

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FF5(SFCーピクリマ) レビュー

評価(5段階)

ストーリー ☆☆☆☆☆
システム  ☆☆☆☆
作りこみ  ☆☆☆
サウンド  ☆☆☆☆☆
難易度   ☆☆
総合    ☆☆☆☆☆

 

良かった点

ジョブとアビリティの組み合わせによる抜群の自由度と組み合わせを考える楽しさ

本作では、FFシリーズではお馴染みのジョブシステムに「アビリティ」という要素が追加され、複数の特殊技や性能を組み合わせて、各キャラのパーティにおける役割や戦術を自由にカスタマイズしながら冒険を進めていきます。

有名な「魔法剣二刀流乱れ打ち」のように威力が高い組み合わせを模索するもよし、本来HPが低い魔法使いのHPを底上げするアビリティを付けて安定性を確保する組み合わせを採用するもよし、といった具合に、プレイヤーのオリジナリティを大いに発揮してパーティの構築を楽しむことができます。

そして、忍術ばかり使う召喚士(召喚士+アビリティ「なげる」)など意外な組み合わせが実は強かったりと、想像以上にカスタマイズの奥が深く、いろいろと組み合わせを試してみたいと思えるような絶妙な調整がなされていることも特長です。

加えて、好きな技をほぼ制約なしで各キャラに詰め込むことができるFF7と異なり*1、今作では原則として各キャラごとにアビリティを1つしかセットできないという制約があることにより、アビリティ選びについてよりシビアになる必要があり、その分どのアビリティを採用すべきかを考える、試行錯誤する楽しみが大きくなっています*2

召喚獣を呼べる吟遊詩人など組み合せは自由自在

 

ユニークなボス戦が多い

キャラの性能やパーティの戦術を自由にカスタマイズできる本作ならではの特長として、攻略方法が非常にユニークなボス戦が多いことが挙げられます。

パーティメンバーの役割が固定されているRPGでは実現が困難な、魔法攻撃しか効かないボスや全体攻撃できるキャラが必要なボス等、キャラのカスタマイズとパーティ編成に工夫が必要なギミックを持つボスが、他の作品と比較して多く登場します。

ジョブ・アビリティシステムの面白さを活かす仕様であり、プレイヤーに、ジョブとアビリティの組み合わせを試行錯誤する機会を提供し、ゲームのやりごたえを高めることに大きく貢献しています。

一見すると敵が4体並んでいるだけのように見えるが…

その他、ダンジョン内のパズル要素やギミック、隠し要素がかなり充実しており、戦闘以外の点でもやりごたえのあるゲーム内容となっています。

 

気になった点

ぶっ壊れ技が複数あることにより戦闘が大味になりがちか

本作のゲームバランス、とりわけ戦闘バランスは、同シリーズの他作品と比較してもかなりうまく調整されていると感じました。

他方で、いわゆる、ぶっ壊れ技(ゲームバランスを崩壊させるような強力な技)も複数存在し、ジョブとアビリティの組み合わせ次第でぶっ壊れ技を使用できるようになります。

上述のとおり、本作は、強力なジョブとアビリティの組み合わせを模索することを楽しむゲームであり、プレイヤーがいろいろ組み合わせを試したことに対する報酬として強力な技を使用できるようにすることはゲームデザインとして理にかなっています。

が、それがぶっ壊れ技と呼べる程度のものであることから、強い技をぶっ放しているだけで敵を瞬殺できるようになっており、攻略が進んだゲーム後半あたりになると戦闘が大味になってしまったという印象を受けました。

当然ながら、自分で縛りプレイをすれば戦闘の大味化はある程度回避できるでしょう。

 

総評

本作は、攻略の自由度が高い作品が多いFFシリーズの中でも、戦略性の観点では屈指の自由度を誇る作品であり、「自分だけのオリジナルの冒険」を楽しむことができます。

また、本記事では、本作のシステム面に焦点を絞って論評していますが、ストーリーの展開も胸アツで、サウンドについても有名なビッグブリッジの死闘をはじめとする名曲ぞろいであり、システム以外の点でも非常に評価できる作品です。

気になった方は是非遊んでみてください!

 

ここまで本記事を読んでいただきましてありがとうございました。

本記事がこれからこのゲームを遊ぼうか迷っている方の一助となれば幸いです。

 

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*1:FF7ではマテリアが登場し、アビリティと同じような機能を果たしていますが、こちらは技の内容がより細分化され、基本的に各キャラに複数のマテリアをセットできることから、技の組み合わせパターンがFF5よりはるかに多く、カスタマイズの自由度の比較においてはFF7に軍配が上がると考えます。

*2:ジョブやアビリティの変更について、FF3のジョブポイント制のような制約がなく、プレイヤーの好きなタイミングでジョブやアビリティを変更できる設計であることも、プレイヤーが積極的に様々なカスタマイズを試すことを促進する仕様として有効に機能しています。