
はじめに
今回の記事は、FF零式「レビュー」ではなく「1周目クリア感想」というタイトルにしています。
筆者としては1周クリアしてもうお腹いっぱいになったのですが、ネット上には「FF零式は2周目からが本番だ」といった意見がチラホラ見られるので、一応1周目を遊んだ感想という体裁にしました。
まぁ2周目になったからといって1周目とゲーム性が変わる訳ではないんですが…
なお、本記事では基本的にストーリーの内容に関するネタバレは避けていますが、ネタバレを含むレビューを本記事の末尾に掲載しているので興味のある方のみお読みください。
評価(5段階)
ストーリー ☆☆
システム ☆☆☆
作りこみ ☆☆☆
サウンド ☆☆
難易度 ☆☆☆
総合 ☆☆
良かった点
14種のスタイルで戦闘を楽しめる

このゲームのジャンルは3DアクションRPGで、戦闘とレベル上げ、技の強化を繰り返してゲームを攻略していきます。戦闘は3人パーティで、そのうち1人をプレイヤーが操作し、適宜操作キャラを変更できるという仕様になっています。
FF零式ならではの特徴として、このゲームではプレイアブルキャラが14人もおり、武器だけでなくRPGとしてのロールもそれぞれ異なるため、様々なプレイスタイルで戦闘を楽しむことができます。
例えば
・ドローしたカードによって強力な攻撃やHP回復など効果が変わるトランプ使い
・味方へのバフかけが主な役割となる笛使い
・敵を倒すほど攻撃力が上がる鎌使い
などなど
筆者は、チャージほど威力が上がる弓使いをよく使って、遠くから敵にチクチク攻撃していました(弓使いかっこいい!)。

また、この手のゲームでは、「プレイアブルキャラがいっぱいいるけど、結局最後までお気に入りの1人だけしか使わずにクリアしたから、他のキャラは全然使わなかったな…」という風になることも珍しくありません。
が、このゲームでは、
・戦闘中でもパーティメンバー内で操作キャラを切り替えることができる
・パーティメンバーの誰かが死ぬと他のキャラを戦闘に参加させることができる
・ボスによって相性のいいキャラが変わる
・たびたび「2手に分かれる(パーティを2つに分けて操作する)」イベントがある
といった工夫がされていることにより、比較的満遍なく14人のプレイアブルキャラを操作することができます。
様々なスタイルで戦闘を楽しむことができる分、ゲーム全体を通じて戦闘を単調に感じることなく、飽きが来なかった点も非常に良かったです。
その他、豊富なおつかいミッションやアイテム収集要素、2~3周目を前提とした高難易度ダンジョンなどがあり、遊ぼうと思えば無限に遊べるコンテンツ量となっており、やり込み勢には嬉しいゲームとなっています。
気になった点
鬱展開・きつい描写が多い
最初のオープニングムービーから最後のエンディングムービーまで、ずっときつい描写が続きます。
ネタバレを避けるためあまり詳しくは書きませんが、
・戦争がテーマで大量に人が死ぬ
・死ぬ間際に苦しむ描写も
・死んだ人の記憶が消えてしまう
・人間関係もギスギス
・笑いや明るい要素なし
・物語の核心も…
といった具合に、一貫して本当に救いのない展開になっています。
鬱ゲーとは聞いていたものの、まさかここまでとは…
味方NPCの動きが悪い・カメラワークが乱れる等、戦闘の快適性にやや問題あり
3DアクションRPGではよくあることですが、このゲームでも、戦闘中に味方のNPCが全然敵を攻撃してくれなかったり、敵と乱戦になった時にカメラワークがぐちゃぐちゃになったりと、戦闘の快適さにやや難があると感じました。
まぁ、元が2011年発売のゲームですから、この点はしょうがないのかなという気はしますね。
また、下記ネタバレを含む感想で述べていますが、ファントマ回収という要素によって戦闘のテンポもかなり悪くなっています。
フィールドマップがスカスカ
これについては、拠点となるマップが丁寧に作り込まれていただけに、初めてフィールドマップに入った時あまりにスカスカだったので拍子抜けしてしまったというのが正直な感想です。
だだっ広いフィールドマップを、チョコボや出会ったら即死するグランドホーン君がのそのそ歩いている様はかなりシュールでした。
もうちょっと何とかならなかったのか…
総評
3DアクションRPGとして戦闘やキャラの強化を楽しむことができ、難易度も程良くやりごたえがありました。
しかし、ストーリーが進行するたびに鬱展開が積み重なる上、以下(ネタバレを含む感想の項)で述べるように、ストーリー展開に対するモヤモヤ感やラスボス戦の残念さが相まって、クリア時の感想として「このゲーム面白かったな」よりも「鬱なゲームだったな」の方が上回ってしまいました。
なんとも惜しい…
かなり人を選ぶゲームですが、気になった方はぜひ遊んでみて下さい!
ここまで本記事を読んでいただき、ありがとうございました!
ネタバレを含む感想
・ストーリー展開について
重要キャラかと思いきやムービー外で消されて説明文のみで死んだことが明らかになるルシ、強キャラ感が出ていたのに一度も活躍することなく雑に犠牲になる隊長、死ぬ間際になぜか好感度上昇イベントがある敵の将軍、そして突然の審判者、からの突然のルシ…などなど、ストーリー展開の強引さや説明不足がかなり目立ち、終始「?」となる展開の連続でストーリーをあまり楽しむことが出来なかった。
一部の出来事は拠点で見ることができる追加ムービーで補完され、また、敢えてプレイヤーに解釈の余地を残すことを図った部分もあると思われるが、やはりストーリーをきちんと理解することは難しいし、そもそも大量の追加ムービーをわざわざ見に行くこと自体億劫だった。
ストーリーが進行する度に鬱感とモヤモヤ感だけが積み重なっていく特殊なゲームとなっていた。
・ファントマ回収について
このゲームの戦闘は複数体の敵との乱戦が前提となっているにも関わらず、敵1体をロックオンしているとその敵を倒し終わるたびに強制的にファントマ回収モードになり、戦闘継続中であるのにファントマ回収までの数秒間何も行動できない状態となってしまう。
この要素によって、戦闘のテンポがかなり悪くなっており、こちらが動けない間に敵は普通に攻撃してくるためストレスもたまることから、このゲームならではの特徴ではあるものの蛇足であると感じた。
快適に遊ぶためには、強制的にファントマ回収モードに入るまでにいかに素早くロックオンを解除して、ファントマ回収モードにしないかが重要となる。
なお、似たようなものとして、メタルギアライジング(MGR)の「斬奪モード」があるが、こちらは戦闘が完全に中断し、斬奪モードの中で1つのミニゲームとして成立しているため、MGRの面白い要素の1つとして評価できる。
・ラスダンどうした?
ラストダンジョンになってはじめて、それまでのギミックなしのダンジョンやミッションではなく、パズル要素満載のダンジョンになった。
このパズル要素が面白かっただけに、なぜラスダン以前のダンジョンではパズル要素がないのか疑問に思った。
・ラスボスもどうした?
道中のボス戦がそれなりに難しくやりごたえがあっただけに、ラスボス戦への期待が高かったが、
まさかの絶対負けないイベント戦…
しかもやることもチュートリアルレベル…
そんなことある?
とまぁいろいろと書いたが、総じて面白かったことは間違いない。
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