
良かった点
高難易度のボス戦でやりごたえ十分
同シリーズではお馴染みであるが、本作でも各ステージのボス戦がバリエーション豊富かつ高難易度であり、やりごたえが十分にある。
特に本作では敵の体当たりによるダメージが大きい上に、どの敵も(なぜか)体当たり攻撃を多用してくるため、しっかり攻撃を避けないとすぐにゲームオーバーになってしまう。基本的にごり押しによる攻略は許されない仕様となっている。
また、本作からスライディングのアクションが追加されているが、それに伴って、スライディングを使って避けることを前提とした攻撃をする敵も登場し、敵が飛び跳ねた瞬間にスライディングを入力する必要があるなど、よりタイミングを見極めるスキルが攻略において重要となった。

後述するように敵の弱点武器を使用しない限りにおいては、純粋なプレイヤーのアクションスキルが強く求められるボス戦が多く、何度も繰り返し挑戦しがいのあるゲームとなっている。
気になった点
弱点武器使用の有無で難易度の差が激しい
他方で、ボスごとに設定された弱点武器を使うと、ダメージ補正が過剰に大きいため、ボス戦が一気に楽勝になる。通常武器では1発で1ダメージしか与えられないところが、弱点武器を使うとなんと7ダメージも与えられたりする。
弱点武器を使用しないとかなり難しいが、かといって使用すると簡単すぎる、と難易度が両極端であり、非常にバランスが悪い。
この点、前作では、もちろん弱点武器を使うとボス戦を有利に進められるが、例えばクイックマン戦では弱点武器を使っても敵のHPを最大でも半分しか削れず、もう半分は通常武器で頑張らないといけない、ウッドマン戦では敵の攻撃を見切らないと弱点武器を当てられないなど、弱点武器があってもある程度難易度を保つ工夫がされていたように思われる。
対して本作では、特にそのような調整はなく、弱点武器を使うとほとんどのボス戦で容易くごり押しできてしまう。
前作と比較しても、本作におけるボス戦のバランス、難易度調整は不十分であると言わざるを得ない。
序盤中盤に比べて終盤が極端に簡単
多くのアクションゲームでは、序盤はチュートリアル的な役割として簡単に、終盤になるにつれて難易度を上げるというのが基本的な設計であり、それが合理的であるように思われる。しかし、ゲームの構成を大きく3段階に分けることができる本作では、序盤中盤のステージがかなりの難易度を誇る一方で、終盤のステージになるとなぜか弱点武器を使用しなくても一気に難易度が落ちる。
具体的には、終盤のステージでは序盤中盤に比べてステージギミックが単純であり、回復アイテムもこまめに置いてあるため、ステージの道中でゲームオーバーになることはほとんどない。ボス戦についても、敵の攻撃の威力が明らかに落ちる上、攻撃パターンも単純であり、今までのボス戦はいったいなんだったのかというくらいヌルゲーと化している。
調整ミスというよりは、序盤中盤でもプレイヤーが弱点武器を使用して攻略することを前提に、ゲーム全体として難易度を低めに設定して、アクションゲームが得意ではないプレイヤーでも遊びやすいよう仕立てたのではないかと推察する。しかし、弱点武器の使用を前提としても序盤中盤と終盤とでは明らかに難易度に開きがあるため、やはり違和感を禁じ得ない。
処理落ちが頻繁に発生する

自分か敵が発射した弾も含めて画面上で4つほど同時にオブジェクトが動くと、ほぼ確実に処理落ちしてゲームがカクカクするという問題がある。前作ではそこまで処理落ちする場面は多くなかったが、本作では一定時間画面上に弾が残る攻撃をする敵や特殊武器の影響か、処理落ちの頻度が非常に高くなっている。
とあるボス戦では、ほぼずっと画面がカクカクした状態で敵の攻撃を避けたりしなければならず、ある意味で高難易度仕様である。
総評
ボス戦の難易度やゲーム構成についてバランス調整の点で難があるものの、弱点武器に頼りすぎない限りは高難易度でやりごたえのあるゲームとしてトライアンドエラーを楽しむことができる。他方、弱点武器を使用すると簡単になるという意味では、本作はアクションゲームが得意でないプレイヤーにとっても遊びやすいゲームであるといえる。
上記で指摘しなかった細かな点も含めてところどころで粗さが目立つが、ステージ上の敵の配置やギミックの仕様、特殊武器の挙動など丁寧に作り込まれており、全体としてみると非常に完成度が高い。