
評価(5段階)
ストーリー ☆☆
システム ☆☆☆☆☆
作りこみ ☆☆☆☆☆
サウンド ☆☆☆
難易度 ☆☆☆
総合 ☆☆☆☆☆
良かった点
敵の技を駆使して戦うシステムで技の種類が豊富

本作は、敵を倒すことでその敵の技(能力)を習得し、覚えた技を駆使してゲームを攻略することが特徴です(タクティカルソウルシステム)。
ゲーム性としてはコピー能力でおなじみの星のカービィに似ていますが、使う技を好きなタイミングで自由に切り替えることができるため、敵の攻撃パターンや弱点に合わせて臨機応変に技を切り替えながら攻略することが楽しいゲームです。
本作で登場する敵は総勢116種と種類が非常に多く、その分、習得できる技の種類も豊富であり、斧を投げる技や使い魔を召喚する技、空を飛ぶ技など多種多様な技が用意されています。
技の種類が豊富にあることで、攻略方法についてプレイヤーの選択の幅が大きく、攻略の自由度の観点から高く評価できます。
また、使う技を切り替えることができるゲームの中には、序盤で習得した技が終盤になると相対的に弱くなり全く使わなくなるといった状態になるものがしばしば見受けられますが、本作では(特に序盤の技については)繰り返し同じ敵を倒すと技を強化できるものがあり、終盤でも序盤の技が十分使い物になる設計になっていることから、いわゆる「死に技」が出ないよう工夫されている点も良かったです。
敵を倒す度にガチャのような射幸性を楽しめる

カービィと異なるもう一つの点として、敵を倒したからといって必ずしも敵の技を使えるようになるわけではなく、敵を倒すとガチャのように一定の確率で、技を使えるようになる「ソウル(魂)」を敵がドロップして技を習得できるというシステムになっています。
全ての敵がソウルをドロップする可能性があるため、プレイ中は常に射幸性(ギャンブル性)を楽しめるのが面白いところです。
同じ敵を何度も倒すことにインセンティブが働いていることから、ステージ探索中の雑魚敵処理も飽きずに行うことができます。
特に、本作はステージの構造上、何度も同じ道を通ることになり同じ敵と遭遇することが多いため、この恩恵が大きく、ゲーム全体を通じてプレイヤーに単調さを感じさせない仕様となっています。
覚えた技を存分に活かせるダンジョン設計

ダンジョンの構成は全体で1つの巨大な迷路のような構造になっており、各所に設置されたワープゾーンを使ってダンジョンの端々を行き来し、習得した敵の技を駆使しながら攻略を進めていきます。
序盤のエリアで探索済みだと思っていた場所も、特定の技を使えるようになると新たに行ける場所が見つかったり、レアな技を覚えていないと先に進めない場所があったりと、ダンジョンのあらゆるところにタクティカルソウルシステムを活かしたギミックが盛り込まれており、探索のしがいがあるダンジョン設計となっています。
敵の配置についても、プレイヤーがいろいろな技を有効に活用できるよう、敵の移動範囲や移動速度などが工夫されています。
装備の種類も多い
技の種類だけでなく、武器や防具、アクセサリーといった装備の種類も充実しています。
特に武器については、剣だけでなく斧やブーメラン、拳銃まであり、それぞれ攻撃モーションの違いはもちろん、攻撃の判定の大きさや発生速度も異なるため、いろいろな攻撃方法を楽しむことができます。
集めたソウルを使って武器を強化する要素もあり、タクティカルソウルシステムとの融合も図られています。
ゲームデザインの綺麗さ
何より、上記のような複数の要素、特徴があるにも関わらず、これら全てが敵の技を習得するシステムを中心に紐付けられており、ゲーム内で複数の要素が雑然とせず全体としての纏まりを感じさせる、洗練されたゲームデザインとなっていることが高く評価できます。
気になった点
難易度は控えめ
オリジナルのハードがDSであるためか、ボス敵の攻撃パターンが少ないことなどから難易度はそこまで高くはなく、特に初代の悪魔城ドラキュラと比べるとかなり易しくなっていると感じました(裏を返せば、遊びやすくなったとも言えるわけですが)。
ただし、本編を特定のエンディングでクリアすると、回復アイテムが使えず、技も限定されているなどの制約があるモード(ユリウスモード)を遊べるようになりますが、こちらは諸々の制約がある分、本編よりも難易度が上がっており、やりごたえがありました。
(なお、本編2週目ではハードモードを選択できますが、ボス戦の攻撃パターンが変わるわけではないので…)
総評
敵の技を習得して状況に応じて使い分けるというシステムの斬新さもさることながら、技や装備の豊富さだけをとっても他のアクションゲームとは一線を画しており、確実に本作でしかできないゲーム体験をすることができます。
なお、2024年9月現在では、オリジナルのDS版はプレミア価格が付いているため入手しづらいですが、本作を含むDS向け悪魔城ドラキュラシリーズ3作品+アーケードの2作品が収録された『Castlevania Dominus Collection』が各種プラットフォーム向けに発売されており、価格も2750円とかなりお手頃であるため、非常に遊びやすくなっています!
自信を持っておすすめできるゲームですので、ぜひ遊んでみて下さい!
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