ふくろうのゲームレビュー

主にレトロゲーのレビューをします

クラッシュバンディクー(ps)

クラッシュバンディクー1(ps)のレビューです。

「宇宙初の奥スクロールアクションゲーム!」です。

ここ数年で、リメイク版の発売や新作である4の発売により再び注目を集めており、最近では何やらさらに新作が発表されるのではとのうわさもあるようですね。

また、アンチャーテッドの海賊王のやつで、ゲーム内でクラッシュバンディクーを遊ぶコーナーがあったため、普段この手のアクションゲームをしない方でも、クラッシュバンディクーは知っているという方もいるかもしれません。

少々前置きが長くなりましたが、さっそく本編に入っていこうと思います。

本記事がこれからこのゲームを遊ぼうか迷っている方の一助となれば幸いです。

なお、筆者はこのシリーズを3まで遊びました。

 

 

評価(5段階)

ストーリー ☆

システム  ☆☆

作りこみ  ☆☆☆☆

BGM      ☆☆

難易度   ☆☆☆(達成率100%基準)

総合    ☆☆☆

 

ストーリー

あってないようなもの。

まぁアクションゲームなので。

 

システム

アクションは、ジャンプとスピンのみと非常にシンプルです。

しかし、シンプルであるがゆえに奥深い。

その意味で、ファミコンのゲームに似たものがあります。

 

作りこみ

本作ではエンディングが2種類用意されており、通常ステージクリア+達成率100%でちょっと豪華なエンディングを見ることができるようになっているのですが、この達成率を100%にするのがとてもやりごたえがあって楽しいです。むしろクリアしてからが本番とも言えます。

本作では複数のステージ内に、特定のアイテムを集めることで出現するボーナスステージが3種類用意されており(どれも基本的に本ステージよりはるかに難しい)、本ステージ以上の難易度を求めるプレイヤーのニーズにも応えています。

また、隠しステージや隠しルート、隠しダイヤ(アイテム)といった要素もあり、それらを探す楽しみもあります(もっともかなり難しいので最終的には攻略頼りになるかと思います)。

このように、このゲームは一見シンプルすぎるようにも見えますが、やり込み要素や隠し要素がかなり充実しており、ゲームの作り込みとしてはレベルが高い方だと思います。

肝心の各ステージ自体も、それぞれギミックや背景、BGM等で大きく差別化されており、バリエーション豊かで良いです。

その他、クラッシュが岩に潰されるとペラペラになる等、ミスのしかたによってミス時のアニメーションが変わる点も凝っていて面白いなと思いました。

 

BGM

BGMについては、各ステージの雰囲気に合ったBGMがそれぞれ用意されており、BGMでもバリエーションを楽しむことができます。

ただ、印象に残るかと言われると…

BGMではないですが、クラッシュバンディクーのテーマ曲は印象に残るし大好きです!

 

難易度

普通にクリアするだけであればそんなに難しくはありませんが、達成率100%を目指そうとすると難易度が一気に跳ね上がります。

上述した難しいボーナスステージをクリアしなければならないのみならず、全隠しステージ、隠しダイヤを見つけなければならず、自力での発見はかなり難しいです。

そして、最大の難関は、全ステージでノーデスでステージ上の箱をすべて壊さなければならないことです。ただでさえギミックや奥行きに苦しめられるのに、ほぼミスが許されず、加えて通常クリア時には壊す必要のない、いやらしい場所に配置された箱も壊す必要があり(これがたくさんある)、かつ、1個でも箱を見逃し壊し損ねていたら最初からというなかなかの鬼畜仕様であり、ステージによっては何度も同じステージをやり直すことになります。

しかし、これが最高にやりがいがあり、個人的にはそんなに苦ではありませんでした(もちろん賛否両論あるところだと思います)。

なお、この点はクラッシュバンディクー2以降では優しくなっており、全ての箱を壊す必要はあるのですが、各ステージ内のセーブポイントでセーブすれば、それまでに壊した箱も「壊した箱」として記録されるため、ノーデス要件は無くなっています(それでも鬼畜仕様であることに変わりはないのですが、詳しくは2のレビューで)。

もっとも、難易度が高いとは言っても、各ステージに身代わりアイテムが用意されているため1度もミスが許されないわけではなく、また、何度か挑戦すればクリアできるレベルではあるため、ファミコン等を含む他のゲームと比較するとそこまで難しいわけではなく、そのため難易度評価を☆3としました。

ボス戦の難易度については、難しすぎず簡単すぎずちょうどいいと感じました。

 

問題点

上述したミス時のアニメーションについて、ミスすると必ず地味に長いアニメーションを見なければならず、すぐにはリスタートできないため、難関ステージで何度もミスしていると「はやくリスタートさせてくれ」とだんだんうっとおしく感じてきてしまいます。せめてスキップできるようにしてくれていればよかったのですが。

また、敵や障害物との判定がシビアな箇所が多く、「今の当たったかい?」と思う場面がしばしばあります。

その他、アクションがシンプルな割に1つのステージが長く、ステージ数も多めであるため、人によっては途中で飽きてしまう可能性もあります(個人的には全く飽きませんでした)。なお、この点については、2以降では水上バイク等特別なアトラクションが用意されたステージが多数用意されており、飽きない工夫がなされています(ただし3はやりすぎだなと思います(詳しくは3のレビューで))。

 

総評

全体的に難易度が高めであり、かつ非常にシンプルであるため、プレイヤーの腕が試されると同時に、クリアした時に達成感を強く感じられるゲームです。

やりがいが欲しい方、初代マリオのようなシンプルさを好む方におすすめです。

他方で、上述した問題点に加え、3Dアクションに慣れていない方にとっては、最初のうちはひたすら奥行きと戦うことになり何度もゲームオーバーになると思われるため、ストレスフリーなゲームでは決してないと思います。

また、上記で指摘したように、人によっては途中で飽きてしまう可能性もあります。

そのため、個人的には、最初に2、3を遊んで、若干難易度に物足りなさを感じる、又はもっとシンプルであれと思う方は1を遊んでみるのがいいかと思います(4や関連ゲームは任意のタイミングで)。

 

ここまで本記事を読んでいただきまして本当にありがとうございました。

また次回のレビューでお会いしましょう!