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MOTHER(FC) レビュー

今回は、MOTHER(FC)のレビューです。
筆者はこれまで(2024年2月)に2回クリアしましたが、良いゲームは何回遊んでも面白いし感動しますね。
本記事はストーリーの内容のネタバレを含まないため、未プレイの方も安心してお読みください。

 

 

評価(5段階)

ストーリー ☆☆☆☆☆
システム  ☆
作りこみ  ☆☆☆☆
サウンド  ☆☆☆☆☆
難易度   ☆☆☆
総合    ☆☆☆☆☆

 

良かった点

心に残る名曲とそれを活かしたストーリー

「MOTHERといえば?」
このように質問されたとき、このゲームを遊んだことがある方なら誰もが、あるメロディーを心の中で奏でるのではないでしょうか。
それが、POLLYANNAかEIGHT MELODIESか、はたまた別のメロディーかはプレイヤーそれぞれでしょう。
筆者は、もちろんどの曲も大好きですが、ファミコンの電源を入れるたびにOP曲として優しくしんみりと始まるMOTHER EARTHを最初に思い浮かべます。
いずれもゲーム史に残ると言われるほど名曲で、柔らかくどこか懐かしさを感じさせる、それ自体で感動を誘うゲームサウンドです。
音楽について文字で説明するのは難しいため、とりあえず聞いていただきたい!

そして、このゲームではストーリーにおいて音楽が重要な役割を果たしており、素晴らしいゲームサウンドがストーリーの面白さを引き立てます。
むしろ、名曲と言われるほどのクオリティであるからこそ成立する展開やイベントもあり、ストーリーとサウンドが見事に調和しています。
特に、もはやシリーズではお馴染みのライブハウスのシーンや山小屋のダンスシーンは必見です。

 

MOTHERならではの独特な世界観

RPGの舞台は王国やお城がある中世ヨーロッパ社会のような世界であることが多いですが、このゲームでは現代のアメリカの、架空の田舎街が舞台です。主人公の武器もバットであり、カラスやただのおじさんが敵となり、敵を倒してもらえるお金はパパからのお小遣いという扱いであるなど、現実味のある設定がベースとなっています。
そこに、超能力PSIや宇宙人の侵略といったファンタジー・SF要素が入り込み、主人公たちの日常の世界に非日常が訪れる不思議な世界が演出されています。

街の人やテレパシーで会話できる動物の反応もユニークで、遊び心というか、おふざけ感満載のセリフを楽しむことができます。
これがまた面白く、制作者のセンスが良く現れた要素で、MOTHERシリーズの人気の理由の1つであると思います。
ドラクエやFFなどと比較すると自由さや柔軟さが際立つRPGであり、ユーモアにあふれた作品です。

 

気になった点

エンカウント率の高さ

ファミコンのゲームあるあるですが、とにかくエンカウント率が高いです。
2歩歩くとエンカウントなんていうこともあります。
しかもたいてい敵は複数で出てくる上、全体攻撃という概念がないため1回あたりの戦闘もそれなりに時間がかかります。
最近の良く調整されたRPGに慣れている方にとってはやや根気が必要かもしれません。

 

ゲームバランスに難あり

こちらもファミコンのゲームあるあるですが、ゲームバランスの調整が甘く主人公パーティーに対して終始敵が強すぎると感じました。
特に途中加入のメンバーも原則としてLv.1の状態で加入するため、加入してしばらくはワンパンでやられる状態が続き、なかなかレベルが上がらない仕様になっています。
また、終盤になると敵が即死攻撃をガンガン使ってくるため、簡単に全滅します。
ある意味、クリア難易度が高いゲームです。

その他、いろいろと不親切、説明不十分な点が多々あります。ファミコンソフトなのでまぁしょうがない…
もしかしたらファミコン版以降では調整が入っているかもしれません。

 

総評

エンディングまで遊ぶときっと優しい気持ちになれる、そんなゲームです。
感動的なRPGを遊びたい方、良質なファミコン音楽を楽しみたい方にオススメです。
また、1度遊んだことがある方も、久しぶりにマイホームに帰ってみてはいかがでしょうか。初見では気付かなかった新たな発見があるかもしれません!
2024年2月現在では、Nintendo Switch OnlineでMOTHER2と合わせて遊ぶことができるため、ぜひ遊んでみてください!

ここまで本記事を読んでいただき、ありがとうございました。
また次回のレビューでお会いしましょう!

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