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ドンキーコングリターンズ【Wii】 レビュー

Wiiのソフトレビュー第2弾は、ドンキーコングリターンズ【Wii】のレビューです。

買った当時は難しすぎてクリアを諦めて放置していたんですが、今回なんとか全クリ(達成率100%、ただしピース集めは除く)することができました!

ゲームボリュームの多さも相待って、ドンキーコングシリーズの中では1番クリアまでに時間がかかりましたが、その分クリア時の達成感も大きかったです!

基本的にネタバレは避けていますが、ネタバレを含むレビューを本記事の最後に掲載しているので興味のある方のみお読みください。

本記事がこれからこのゲームを遊ぼうか迷っている方の一助となれば幸いです。

 

 

評価(5段階)

ストーリー ☆(ほぼなし)

システム  ☆☆

作りこみ  ☆☆☆☆

サウンド  ☆☆

難易度   ☆☆☆☆

総合    ☆☆☆

 

面白かった点

とにかく難易度が高い

ドンキーコングシリーズといえば高難易度のゲームとして有名ですが、今作はスーファミのシリーズと比べてギミックの攻略難度が難しく、シビアな操作もしばしば要求されるため同シリーズの中でも難しい方であると感じました。

特に達成率100%にするために攻略しなければならない隠しステージやKONGパネル獲得には、ローリングジャンプやジャストジャンプ(正式名称ではない)などの応用テクニックが必須であり、その精度も要求されます。そのため、同種の2Dアクションゲーム全体と比較してもトップクラスの難易度を誇ると言えるでしょう

やりごたえのあるゲームを求める人にとってはうってつけです!


派手なギミック

スーファミ時代のドンキーは背景は固定の1枚絵であり、崩れる足場やタルが若干あったもののギミックとしては静的なものが多いといえます。

対して今作では、基本的に足場が動かないステージはないと言えるほど足場が動き、崩れ、ステージの形が変わり…といった具合に動的なギミックが多く、遊んでいてより視覚的に楽しめる点が良かったです。

スーファミ時代にはなかった、奥行きのあるギミックもたくさん

 

気になった点

これはドンキーコングなのか?

スーファミのドンキーコングではとにかく敵の配置がいやらしく(褒め言葉)、見えている敵をいかにタイミングよく回避できるかが同シリーズの醍醐味であり、こだわりのある敵の配置こそが同シリーズを高難易度たらしめる要因となっていました。

他方、今作では敵の配置自体は優しく、代わりに徹底的にステージギミックによってゲームの難易度を高くしようという設計になっています。

その結果、大量の初見殺しが…

もちろんスーファミのドンキーでも初見殺し的なギミックがなかったわけではありませんが、今作では圧倒的に多く、後半のステージになるほど初プレイ時には回避できないような即死ギミックが多発します。

典型的な死に覚えゲーであり、純粋なアクションの上手さだけが要求されたスーファミのドンキーとはゲーム性自体が異なっているとも言えます

そのため、スーファミドンキー既プレイの筆者にとっては、特にワールド3以降のステージではあまり「ドンキーコングを遊んでいる」という感覚はなく、どちらかというとクラッシュバンディクーを遊んでいる感覚に近いという印象を受けました。

それでも筆者としては、クラッシュバンディクー系のゲームが好きなこともあり、トライアンドエラーを十分に楽しむことができましたが、スーファミと同じようなドンキーコングを期待していると期待外れに感じてしまうかもしれないため注意が必要です。

あとシリーズお馴染みのワニが出てこなかったのも個人的には大きいかな…
 
今作の開発元がシリーズお馴染みのレア社ではなくレトロスタジオ社であることがに顕著に現れているなと感じました。

 

その他、ローリングジャンプはWiiリモコンを振ってジャンプボタンを押さなければならないのですが、リモコンをしっかり振らないと反応しないなど操作性にややクセがあることが気になりました。
 

総評

高難易度ゲームであり、自分の腕に自信がある方や実力を試したい方にはピッタリですが、初見殺しが多く、死に覚えゲーとしての性格が強いことから、楽しくプレイできるかはプレイヤーによりけりであると思います。

少なくとも、フツーにアクションゲームを遊びたい方には精神衛生上あまりおすすめできないですね。Wiiならカービィやマリオをオススメします。
 
やはり、レア社あってのドンキーコングということですかね!
 
ここまで本記事を読んでいただきありがとうございました。
また次回のレビューでお会いしましょう!
 
 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレを含むレビュー

ラスボスを含めほとんどのボスが通常ステージの難易度と比べて圧倒的に簡単であり、特にラスボスが第2形態までであっさり終わってしまった時はかなり拍子抜けしました。

道中のボスですら第3、第4形態まであったじゃないか…

通常ステージが難しくボスが簡単というのはファミコンやスーファミではよくあることですが、まさかWiiのソフトでそれを体感するとは思っていませんでした。調整ミスかな…?