前置きが長いので先におしながきを!
前置き
前回の記事でオリジナル版FF7のレビューをしましたが、実はFF7にはオリジナル版の他にインターナショナル版というものがあります(厳密にはPC版などもありますが割愛します。なおリメイク版は全くの別ゲーであるため本記事では取り扱いません)。
2023年現在ではリマスター版(ベースはインターナショナル版)が発売されており
・プレステを持っていなくてもSwitchやスマホで遊べる
・プレステ4にも対応しておりわざわざ中古で円盤を買う必要がない
・値段も2000円もせずかなりお手頃である
・各種ブースター機能が付いている
といった理由から、これからFF7を始めようとする方の大多数はリマスター版で遊ぶのだろうと思われます。
しかし、レトロゲームをレトロゲームとして愛する歴戦のレトロゲーマー諸君の中には、リマスター版ではなく原典としての円盤で遊びたいというこだわりを持つ方もいるのではないでしょうか(筆者を含めて3人くらいは)。
というわけで今回は、かなり今更ながらこだわりあるレトロゲーマーに向けてオリジナル版とインターナショナル版のどちらを買うべきか、筆者なりの考えをまとめました!(まぁ結論を言うと「どっちも買え」なんですけれども)
また、単に両者の差異を紹介することはとうの昔に他攻略サイト様が行っていることなので、本記事ではインターナショナル版の特徴を挙げ、それに既プレイ者としての立場からコメントを付していくという形式をとることにします。両者の詳細な差異を知りたい方は他サイト様をご参照ください。
本題ー変更点と評価
前置きが長くなりましたが本題に入ります。
召喚獣「チョコボ&モーグリ」の弱体化
敵に与えるダメージが「戦闘から逃げた回数×使用者のレベル」から「戦闘から逃げた回数」に変更
←そもそも今作は攻略難易度が低く、普通にプレイしていて「戦闘から逃げる」ことはほぼない。戦闘から逃げた回数を稼ぐくらいなら地道に戦闘をこなしてレベルを上げた方が圧倒的に早く強くなれる。しかもこれを入手してほどなくすると別のより強力な召喚獣が手に入る。そのため「チョコボ&モーグリ」などほとんど使わない(アニメーションは可愛いけどね!)。
エンカウント率の低下
←確かにオリジナル版のエンカ率はそれなりに高いが、ファミコン・スーファミ時代のFFやその他RPGと比べると圧倒的にマシであり、レトロゲーマー諸君にとっては苦に感じないレベルである。また、どのみちレベル上げやリミット技習得のためには余分に戦闘を繰り返さなければならないことを考えると、エンカ率の低下も考えものである(一応終盤では「てきよせ」マテリアで調整可能だが)。
リミットゲージ上昇率増加
要はリミット技(必殺技)を使える頻度が増える
←これは重要!戦闘が楽になることに加え、新リミット技習得の条件にリミット技をn回使うというものがあるのためリミット技習得が容易になる。純粋に嬉しい。
アイテム増殖バグを使える
←通常プレイでは集めにくいアイテムを大量に入手することができるが、当然のことながら普通にクリアするだけならば不要である。そもそもあくまでバグ技なのでプレイヤーによって使用の有無が分かれるところ。これを使ってしまうと、簡単に全キャラの各ステータスをカンストさせることもできてしまい、裏ボスすらヌルゲーになってしまうため、筆者としてはこのバグ技を一切使用しないことをオススメする。地道に「へんか」でアイテム収集するのもなかなか乙なものですよ!
順路に目印
←前回のレビュー記事でも指摘したところだが、オリジナル版ではダンジョンやマップで一見して通路を通路として認識できない箇所が複数あり順路が分からないということがあったが、インターナショナル版では改善され、非常に助かる。
イベントの追加
←ストーリー上そこそこ重要なイベントであるため大きなアドにも思えるが、追加されたイベントは2つであり、ムービー時間もそこまで長くない。となればオリジナル版を買って、このムービーについては別途ゲーム実況などで見るという選択肢もアリか。
マジックポットの仕様の変化
普通に倒せる→エリクサーをあげないとダメージが通らない
←これはかなり大きな変更である(プレイヤーにとっては悪い意味で)。マジックポットさんには経験値稼ぎやAP稼ぎ(マテリア強化)で多くのプレイヤーが大変お世話になるのだが(特にやり込み勢はひたすらこいつを狩りまくる)、レアアイテムであるエリクサーがなければダメージが通らなくなったことによりマジックポットによるAP稼ぎがほとんど期待できず、マテリア強化の道が一気に険しいものとなっている。上記のアイテム増殖バグを使えばエリクサーを無限に増やせるが、仮に同バグを使用したとしてもAP稼ぎの効率という点では、一撃で複数のマジックポットを一掃できるオリジナル版に圧倒的に分がある。
裏ボスの追加
強力な裏ボスが2体も追加されている(おまけにストーリー本編中もボスが1体追加されている)
←これについては、大きな変更であるか否かはプレイヤーによりけりであると思われる。というのも、これはあくまで裏ボスであり、しかもある程度やり込まないと倒せない強さであるため、「ストーリーを楽しみたい」「裏ボスまではやらない主義」「やり込み面倒」というプレイヤーにとっては関係のない変更点である。対して、上記のとおり今作の難易度は低く、少しでもやり込もうものならラスボスもワンパンで倒せてしまう(体験談)。ライトなやり込み勢でも裏ボスのいないオリジナル版では不完全燃焼気味になってしまうため、そうしたプレイヤーにとっては強力な裏ボスの追加は非常に大きい。
複数のアイテムの追加
←マスターマテリア?AP稼ぎ頑張ろう! 海チョコボ?育成楽しいよ!
結論
以上のように両者に一長一短あり、プレイヤーのプレイスタイルにもよりけりといった具合で、まぁ強いていうならストーリーを楽しめればそれでいいという方にはインターナショナル版の方がマッチしていると思います。
では、筆者のオススメはというと
ズバリ、両方買うです!!
両方買うといっても2周遊べというわけではありません。
実はインターナショナル版ではオリジナル版のセーブデータを使って遊ぶことができます(インターナショナル→オリジナルはできない)。そこで、まずはオリジナル版でクリアまで遊び、マジックポットを使ったマテリア強化やキャラ育成等をある程度やり込んだ後に(オリジナル版の方が圧倒的に効率がいいため)、インターナショナル版にて裏ボスと遊ぶ(ついでに追加アイテムを回収する)というのが最も効率的にFF7の世界を満喫できる方法なのではないかと筆者は考えます。
ただしこの方法によると、インターナショナル版で追加されたムービーを見ることができない、追加ボス(1体)と戦えない、お財布には優しくない(といっても中古で500円くらいですが)等の問題があるため、ここら辺をどう考えるかですね。
まぁいずれのバージョンでも面白いことに間違いはないため、ぜひ自分のハードやプレイスタイルに合ったバージョンでFF7を遊んでみてください!
ここまで本記事を読んでいただきありがとうございました。
本記事が少しでも皆さまの参考になれば幸いです!