ふくろうのゲームレビュー

主にレトロゲーのレビューをします

アサシンクリード1(ps3)

アサクリ1(ps3)のレビューです。

アサクリは私の大好きなシリーズの1つで、本作を除いて毎回マルチ専用トロフィー以外の全トロフィーを獲得するまで遊び尽くしています(レトロゲーマーに優しくないマルチ専用トロフィー…)。それほど面白いです。

基本的にストーリーの内容に関するネタバレは避けていますが、ネタバレを含むレビューを本記事の最後に掲載しているので興味のある方のみお読みください。

本記事がこれからこのゲームを遊ぼうか迷っている方の一助となれば幸いです。

 

 

評価(5段階)

ストーリー ☆☆ 

システム  ☆☆☆

作りこみ  ☆☆☆☆

BGM      評価対象外(下記参照)

難易度   ☆☆

総合    ☆☆☆

 

ストーリー

アサクリは総じて、アクションだけでなくストーリーも魅力的なシリーズだが、本作については、第1作目だからというのもあるだろうが、ストーリー性はかなり弱い。

本作では、基本的には各地で単発のミッションを受けてはこなすことの繰り返しであり、実質的にストーリーらしいストーリーが展開されるのはゲームの導入と終盤のみである。そのため、段々と作業ゲー化していき、中盤で飽きる人も出てき得る構成になっている(一応ストーリーが進行するにつれてある謎がゆっくり明かされていく展開にはなっている)。

もっとも、シリーズに共通するが、ストーリーが現代パート(近未来感)と過去パート(世界史上の)から成り、どちらにもミステリーのような謎解き要素があるのだが、ラストで一気にストーリーが展開し、畳み掛けるように種明かしがされていくので(或いは続編に繋がる新たな謎が出てきて)、終盤には目が離せない面白さがある。クリア後の満足感も感じやすい。

ネタバレを含むレビューは後述する。

 

システム

武器については、アサシンブレード、剣、投げナイフが用意されており、敵を倒す方法にバリエーションがあって面白い。また、ストーリーが進むにつれて剣の攻撃力等が上がっていき、主人公がどんどん強くなっていく感じが味わえる。

戦闘については、ガード崩し等複数のアクションが用意されており、暗殺だけでなくバトルアクションゲームとしての完成度も高い。

その他、スリのアクションもあるが、ほぼ旨味がないためスリのミッション以外ではあまり使わなかった。

 

作りこみ

アサクリの魅力の1つとして、ゲームの舞台となる世界各都市の過去の街並みが忠実に再現されており、本作でもダマスカスの都市の街並みやランドマークが丁寧に描かれ、ゲームをプレイしているだけで観光している気分になれる。

しかし、ダマスカスをあまりに忠実に再現したためか、マップのどこに行っても大半が中東特有の茶色い石造りの四角い家ばかりであり、見た目の面白さに欠ける部分はあった(もっともこれは、このゲームの問題ではなく、過去のダマスカスの景観上の特徴である。むしろ、変に景観が改変されていたり、景観を破壊するようなオリジナルの建造物等が設置されていたりしなかったため高評価である)。

また、シリーズお馴染みのアスレチックについても、初代なので数こそ比較的少ないものの、十分に作り込まれていたと思う。

ムービーについても、初期のps3のゲーム相応の綺麗さであり、申し分ない。

 

BGM

BGMは基本的にはない(戦闘時等はある)。

代わりに、街の人の話し声等の都市のざわめきが聞こえてくる。

これにより、実際にその街にいるかのような臨場感が演出されており、ゲームへの没入感も強く得られるため、ゲームへのマッチ度という観点からは☆5である。

 

難易度

難易度はかなり簡単な方であり、アクションが苦手な方でもそんなに苦労せずクリアできるだろう。終盤になると一部難しいミッションもあるが、何度か挑戦すればクリアできる程度の難易度である。

また、トロコン難易度についても、通常プレイでは取得できないトロフィーが多くあり、トロフィー取得のためだけに特定のアクションや探索をしなければならないことが多々ある上に、取得条件が面倒なものが多い。が、そこまで難しくはない。

 

問題点

ストーリー構成、マップ上の景観については上述のとおり。

その他、本作の大きな問題として、ミッションがひたすら、「盗聴→スリ→暗殺」の繰り返しであり、さすがに段々と飽きてきてしまう。

これも、初代なのでしょうがないとは思うが、アサクリ2以降のようにもう少し要素があればなお良かった。

 

総評

本作は初代にしてアサクリの暗殺+パルクールという独自のゲーム性を確立した作品であり、アクションや作り込みについては大満足の完成度である。

また、登場人物やゲームの舞台設定等世界史好きにはたまらないゲームである。

が、2以降さらに面白くなるため、相対的に☆4とした。

だからといって本作を飛ばして2以降から遊んでいいかというとそんなことはなく、初代である本作から遊ぶことを強くお勧めしたい(いろいろな理由により)。

なお、これから本作を遊ぶ方には、アサクリ1と2がセットになっているウェルカムパックが発売されているためそちらがオススメである(しかも中古なら数百円とかなりお買い得!)。

 

ここまで本記事を読んでいただきましてありがとうございました。

本記事がこれからこのゲームを遊ぼうか迷っている方の一助となれば幸いです。

 

以下、ストーリーの内容に関するネタバレを含むレビューです。興味のある方のみお読みください(未プレイの方は閲覧非推奨です)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラストの展開について

アルタイルのボスである山の翁(名前忘れた)がラスボスになる展開はとても私好みであり、純粋に面白かった。もっとも、最終盤までほぼ匂わせ等がないため、あまりに唐突すぎたなという印象を受けた。ストーリー構成として、強いインパクトを出せるという点では優れているが、もう少し情報を小出しにしてもよかったのではと思う(特に、中盤のストーリーの停滞間を考えると尚更)。

 

他のナンバリングとの関係について

リベレーションのレビューで詳しく述べるが、本作を遊んだ後にリベレーションを遊ぶと、本作をプレイした思い出が蘇って感動する展開になっている。

もしまだリベレーションを遊んだことがない方がいれば是非。

 

掴み→投げ

本作に限らずアサクリシリーズ全てで言えることだが(もっというと多くのプレステの3Dバトルアクションで言えることだが)、掴み→投げが非常に強力である。

特に本作では建物の屋上や崖での戦闘が多く、普通ならガード崩し等のアクションを駆使して戦わなければならないところを、敵をポイポイ崖から突き落とすことで簡単にクリアできる。

また、平地での戦闘でも、投げて倒れた敵はアサシンブレードで一撃なのでこちらでも大活躍である。

2週目をサクッと遊びたい方にはオススメである。

 

ここまで本記事を読んでいただきまして本当にありがとうございました。

また次回のレビューでお会いしましょう!