みなさまお久しぶりです!
1月はかなり立て込んでいたのでブログの更新がだいぶ遅れましたが、今月からボチボチ再開していこうと思います。
今回はイナズマイレブン(DS)のレビューです。
基本的にストーリーの内容に関するネタバレは避けていますが、ネタバレを含むレビューを本記事の最後に掲載しているので興味のある方のみお読みください。
本記事がこれからこのゲームを遊ぼうか迷っている方の一助となれば幸いです。
評価(5段階)
ストーリー ☆☆☆☆
システム ☆☆☆
作りこみ ☆☆
BGM ☆☆☆☆
難易度 ☆
総合 ☆☆☆
ストーリー
日本を代表する超熱血青春サッカー物語の第1部である。
アニメファンはもちろん、アニメを見たことがない人でも楽しめるストーリーになっており、特に人生に疲れてしまった大人によく刺さる内容になっている(気がする)。
ストーリーの登場人物や設定、構成はアニメ版とほぼ同じだが、アニメ版の見どころであった主人公たちの練習シーンや試合の中で敵が改心するシーン等が大幅にカットされており、アニメ版の感動要素が失われ、アニメのダイジェスト版を見ているような印象を受けた。
特に、主人公たちが新しい必殺技を覚えるシーンは、アニメ版では主人公たちが悩んだり何度も失敗したりしつつも練習して習得するシーンが詳しく描かれていたため、試合で初めて必殺技に成功したシーンはBGMも相まってかなり感動的なものになっていたのに対して、このゲームでは基本あっさり必殺技を習得してしまうため、アニメ版が好きだった筆者はかなり物足りなく感じた。
とはいえ、ゲームのストーリーそれ自体としては十分面白いので、どちらかというと良ゲーの部類である。
ネタバレを含むレビューは後述します。
システム
このゲームはRPGパートと試合パートからなる。
RPGパートではドラクエ等と同じく目的地に向かってフィールド上を歩き、ランダムエンカで戦闘(3対3のミニゲーム)が始まる。目的地に向かって常に矢印が表示されているため、フィールド上で迷うことがないようになっている点は良かった。また、戦闘についても1回の戦闘にかかる時間が体感的に長めではあるものの、数種類のミニゲームが用意されており、獲得できる経験値もそこまで渋くないためあまり苦に感じなかった。
試合パートでは、選手の移動やシュート、パス等の動作を全てタッチペンで行い、DSならではのゲーム性になっており、操作も直感的な操作が可能であるため遊びやすかった。また、必殺技の発動もmp管理制であり、連発できないようになっているため、戦略性があって面白かった。
その他、他校の強い選手をスカウトしてチームに入れるというシステムもあるが、筆者はアニメ版雷門イレブンのメンバーしか使う気がなかったのでスカウトシステムを使っていないためレビューできない。他校に推しがいる人にとっては良いシステムだと思う。
作りこみ
筆者はアニメ版が好きだったので、どうしてもアニメ版との比較が多くなってしまいますがご了承ください。
3、4箇所ではあるが、大事なシーンではこのゲームオリジナルのアニメが用意されており豪華であると感じた。ただし、アニメ版に比べて主人公たちの顔に温かみがなく、若干怖い点が気になった。
イナイレ最大の特徴であるはずの必殺技の種類がアニメ版に比べて少なく、人気だったはずのあんな技やこんな技が全く出てこない点がかなり残念だった。
他方、必殺技のアニメーションはきちんと描かれていたため楽しめた。
フィールドマップについてはゲーム性の割には広く、エリアも複数用意されているためRPGのマップとしてきちんと作られていると感じた。
その他、このゲームは基本的に指定された目的地に行く+試合するのみであり、良くも悪くも非常にシンプルなゲームである。もう少し寄り道要素を入れても良かったのではないかと思った。
BGM
フィールド移動中、試合中ともにアニメ版のBGMが使われており、とても懐かしい気持ちになった。
主題歌としてT-pistonsのゲームオリジナル曲が収録されている点も良かった。
難易度
難易度については非常に易しく、基本的にレベル上げをしなくても普通にストーリーを進めていくだけで攻略でき、操作についても必殺技が全てを解決してくれるのでかなりルーズである。
ラスボスを除いては…
なぜかラスボスだけ極端に強く、それなりにレベル上げをすることが必須になっている。
しかし、このゲームにおいてプレイヤースキルはほとんど攻略に影響せず、一定のレベルに達していればラスボスも簡単に倒せるという意味では、ラスボスも含め攻略難易度はかなり低いといえる。
総評
ゲーム自体ももちろん面白いが、上述の通りアニメのダイジェスト版のような作りになっているため、アニメを見ながらアニメの世界を追体験するような形でこのゲームをプレイするというのが1番楽しい遊び方なのではないかと思った。
アニメ版(第1部)はYouTubeのコロコロ公式chで全話無料配信中(2023年2月現在)なので、このゲームをこれから始める方、現在プレイ中の方はアニメの視聴と並行して進めることをおすすめしたい。
また、イナイレ1、2、3がセットになった円堂守伝説は中古でもかなり高いが、それぞれ単品なら中古で500円もしないくらいなので、お試しがてら単品で買うのがおすすめである。
ストーリークリアまで20時間もかからず、気軽に遊べるゲームなので、気になった方は是非遊んでみてください!
ここまで本記事を読んでいただきましてありがとうございました。
本記事がこれからこのゲームを遊ぼうか迷っている方の一助となれば幸いです。
以下、ストーリーの内容に関するネタバレを含むレビューです。興味のある方のみお読みください(未プレイの方は閲覧非推奨です)。
ネタバレを含むレビュー
登場人物について
このゲームでは、アニメ版では登場した一ノ瀬君がストーリー上登場しなかったことも衝撃的だったが、複数のキャラの性格がアニメ版に比べて悪く描かれている点がかなり気になった(土門君の言動等)。
他方、ヒロイン達の恋愛事情はアニメ版に比べてはっきりと描かれており、これはこれでアリだなと感じた。
必殺技について
本文でも述べたが、このゲームでは主人公達がほとんどの必殺技をあっさりと習得してしまうためアニメ版のような感動は全くなかった。せめて、アニメ版で習得するのにかなり苦労し(習得するのに数話使い)、ストーリーの鍵となっていたマジンザハンド等の習得についてはもう少し丁寧に描いてほしかったところである。
RPGパートについて
目的地を設定し、プレイヤーにキャラを移動させ、行く先々でイベントを発生させるのはRPGのお決まりだが、このゲームでは移動させる距離に対して発生するイベントが小さいことが多く、「NPCと少し会話する→そこそこ離れた次の目的地(NPC)へ移動→…」を繰り返すシーンが多々あり、意図的にゲームボリュームを引き延ばしている感じが出てしまっていた点が残念だった。
装備・アイテムについて
このゲームには一般的なRPGと同じように、特定のパラメーターを上げる装備や、HP、mp(TPと呼ばれる)を回復するアイテムが多数用意されているものの、装備についてはもれなくパラメーターの上昇値が渋く、アイテムについては試合中は使えず、フィールド上に宿のような回復スポットがあるためほぼ使う機会がなく、いらない要素だったのではと思った。伴って、それらを売買できる店も複数設置されているが、使う機会がなく、不要だと感じた。もう少し上手く活用できる方法があったのではないだろうか。
ラスボスについて
ラスボス戦では、他の試合と異なり、控え室のシーン→前半戦→マネージャーパート→後半戦という構成になっており、これ自体は面白い構成であると感じた。しかし、最終セーブが控え室のシーン前であるため、1度試合に負けるとラスボスとの試合だけでなく、そこそこ長くスキップ不可のマネージャーパートもやり直さなければならず、かなり面倒くさい仕様になっている。特にラスボスは極端に強いため、はじめからコツコツレベル上げをしている人でないと何度もやり直しをすることになるが、1回やり直す度に計20分程度時間がかかるためプレイヤーに優しくなく、せめてマネージャーパートをスキップできるようにしてほしかったなと思ったところである。